「来場者は大勢、バイヤーはどこに?」…AFPRO博覧会、B2B・海外販路の不在に“惜しいため息”
農林畜産食品部と韓国農業技術振興院(以下、農振院)が主催・主管する「農食品テックスタートアップ創業博覧会(AFPRO)」について、外形的な成果にもかかわらず、肝心のB2Bマッチングや海外進出の成果では現場の期待に及ばなかったとの指摘が出ている。フィジカルAIやスマートファームなど先端アグテック(AgTech)企業が大挙して参加したものの、実質的な投資誘致や販路開拓につながるB2B関係者や海外バイヤーの姿はまばらだったためだ。
今回の「AFPRO 2026」は、195社・360ブースが参加し、過去最大規模(ブース基準)で開催された。参加企業は、人工知能、スマート農業、農業ロボット、機能性食品技術など、市場性の高い高付加価値の製品・サービスを展示し、投資誘致と販路拡大に乗り出した。特に、「フィジカルAIで拡張する農食品技術の未来」を生き生きと体感できる「AX(AI転換)特別館」が新設され、フィジカルAI基盤のスマート農業技術やAIロボットなど最新技術を披露し、来場者の大きな注目を集めた。
しかし、このような外形的成果にもかかわらず、参加企業は物足りなさを訴えた。博覧会に参加した農食品テックスタートアップは、投資誘致と海外市場進出を最優先目標としていた。国内市場はもちろん、輸出市場の拡大を通じて実績を高めたいからだ。さらに、中東地域の政情不安などの対外変数により一部品目の輸出実績が急落する中、スマートファームなどの輸出企業は今回の博覧会で輸出市場の開拓などに焦点を合わせた。
実際、農林畜産食品部の輸出実績によると、今年上半期の農機械・肥料など農産業分野の輸出額は前年同期比1.4%増の16億6170万ドルと集計されたが、スマートファーム分野は27.3%急落し、3870万ドルにとどまった。
「一般来場者と同業者ばかり」…B2B接点不足に参加企業は冷ややか
参加企業の期待にもかかわらず、今回の博覧会では海外バイヤーマッチング、投資家とバイヤー間のビジネスミーティングなどのプログラムが精緻に用意されなかったとして、残念がる声が上がっている。
参加企業の間では、今回の博覧会がB2C中心の一般来場者と同業界関係者中心に構成され、実質的なビジネスミーティングにつながりにくかったとの評価が支配的だ。創業企業の広報や投資誘致、海外進出支援のための農食品スタートアップ特化博覧会というAFPROの開催目的がやや色あせたとの声が出る理由だ。
精密農業関連のプラットフォーム企業A社の関係者は、「今回のイベントでは一般農家やB2C来場者が大多数で、外国人バイヤーおよびB2Bバイヤーが多くなく、ビジネス接点を見つけるうえでやや物足りなさがあった」と現場の雰囲気を伝えた。
数年にわたり博覧会に連続参加しているB社代表も、「今年は食品企業の参加が増えた一方で、肝心の純粋な農業分野の人員参加は例年よりやや少ないという印象を受けた」と残念さを示した。
海外市場開拓を目標に参加したスマートファーム専門企業の関係者は、「農振院との協力事業や投資会社の勧めで継続的に参加しているが、今回の展示会は同業界関係者や単純観覧目的の来訪者が多く、肝心の必要なB2Bバイヤーとの接触が不足していた」とし、「輸出市場開拓が重要なだけに、次回のイベントには海外機関やバイヤーがさらに多く訪れてほしい」と指摘した。
これを受け、農産業輸出に焦点を当てる政府の政策方向などを考慮し、政府が推進するスマート農業の拡散が現場で実を結ぶためには、B2B・海外バイヤーマッチングプログラムの整備などAFPROの運営方向も改編すべきだとの声が出ている。そのためには、海外ターゲットバイヤーを招くための予算確保、アグテックと食品など展示区域の明確な分離に向けた方策などが必要だ。
農振院「国内B2B・投資中心で企画…海外誘致を強化する」
こうした現場の声について、農振院創業育成チームの関係者はイベント企画の趣旨を説明し、今後の改善意志を明らかにした。
農振院関係者は、博覧会の中身に対する評価について「来場者動員数値だけでなく、国内B2B訪問件数、投資成果など詳細な成果指標を集計中で、8月中に発表する予定だ」と答えた。あわせて「最終集計結果と参加企業の意見などを検討し、次回イベントでは海外バイヤー誘致プログラムを強化し、ビジネスマッチングの接点を拡大するなど運営方式を改編する」と付け加えた。
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